NDS Technolgy Identity
技術者を育成するテクノロジー総合センター
第1話
第2話
人づくりを実践するNDSテクノロジー総合センタ
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NDSのテクノロジー
第6話
NGNで未来を拓くNDS
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技術者に優しい技術。これもNDSの得意技のひとつです。

ガラス職人は、ガラスを切るのに鋏を使わない。例えば板ガラスなら、目的の大きさに合わせてガラスに傷を付け、その傷に沿ってガラスの端を折り曲げることによってまっすぐにガラスを切るのだ。丸いガラスを切る時も同様である。長い筒の先に付けたガラスの固まりをバーナーであぶりながら息を吹き込む。ガラスは風船のようにふくらみ、丸いグラスの形ができてくる。少し冷ました後、筒を回しながらふくらみに傷を付け、はしっこを“こん”とたたく。すると風船はきれいに半分に割れ、丸いグラスの形になるのである。

光ファイバーもガラス。だから銅線のようにニッパーは使わない。だが、切り口はスパッとまっすぐでなくてはならない。光ファイバーを導入した当時は、技術者が接続する1本1本に傷を付け、折り曲げていた。傷の付け方が浅いと、ファイバーがギザギザに割れ光が通らない。技術者は皆、光ファイバーをまっすぐに割る技術を習得するための練習に励んだものだった。
しかし今では、こうした職人技を光ファイバーカッターが肩代わりしている。この光ファイバーカッターを使えば、誰でも職人と同じきれいなカットができるのだ。

さらに、光ケーブルを扱う技術者は、この1本1本の光ファイバーに傷を付けないよう、細心の注意を払う。接続作業では、ケーブルの外被をはがして中に入っている光ファイバーを取り出す。中の光ファイバーに傷をつけないで外被を剥がす技術も、技術者には必須である。この職人技もまた、今ではNDS技術開発部門で開発した“スーパームケル”が肩代わりしている。ケーブル外被をらせん状に持ち上げることにより、光ファイバーに傷を付けないで外被をむくことができる“スーパームケル”は、技術者の負担を軽くし、作業の精度とスピードを大幅にアップさせたのだ。

職人の技、熟練の技を研究し、技術者にやさしい技術を開発するNDSの技術開発部門。現場作業のクオリティを高め、より安全な作業を実施するための工具材料などを開発している。“スーパームケル”をはじめとしたそれらの開発商品と技術を紹介しよう。

NDSテクノロジー総合センタ テクノロジー

光ケーブル外被カッター(スーパームケル)
地下用の光ファイバーケーブルのケーブル外被をらせん状に剥ぎ取るために開発された製品。

光ファイバーケーブルには、髪の毛ほどの太さの光ファイバーが最大で1000心(本)収容されており、外径は太いものでφ30mmほど。ケーブル内にある1心1心の光ファイバーは、大容量のデータ通信を行うことができ、たとえ1心でも損傷させれば、世の中に多大な影響を及ぼす。通信インフラ工事では、地下のマンホール内などで、ケーブル内から光ファイバーを取り出し、1本ずつ接続する作業を行う。ケーブル内から光ファイバーを取り出す作業は言わば手術をするようなもので、慎重かつ迅速な作業が要求されているのだ。
光ファイバー接続作業では、まず光ファイバーケーブルの外被を取り除き、中に収容されている光ファイバー心線に傷を付けないよう、高度の技術と細心の注意をはらって実施される。そこでこの外被を取り除く作業を安全に効率よく実施するために開発したのが光ケーブル外被カッター“スーパームケル”である。

“スーパームケル”には、ケーブル内部の光ファイバーを傷つけることなくケーブル外被を剥離するための多くの工夫が盛り込まれている。従来は、輪切りを2箇所、縦切りを1箇所、計3工程の切削作業を行ってケーブル外被を剥離していたが、“スーパームケル”はらせん状に外被を剥ぎ取るため、1工程でケーブル外被を剥離させることができるのだ。

高い安全性および良好な作業性を実現した“スーパームケル”は、通信インフラ工事に欠かすことができない一品である。

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■通線ロッド用「ブレーキ金具」「終端収納金具」
らせん状ハンガ内への通線作業に用いる通線ロッドの飛び出しを防止し、ロッド終端の着脱を容易にすることで通線作業の効率化が図るために開発された「ブレーキ金具」と「終端収納金具」。“通線用ロッドが繰り出しはじめると止まらない”。“ロッドをすべて繰り出した時に終端部が破損する”という現場の声から開発された。

らせん状ハンガとは、電柱間に架設されるケーブルなどを束ねたハンガであり、その中に光ファイバーケーブルなどを増設する際には、「通線用ロッド」と呼ばれるリールに収納されたFRP製のロッドを使用し、らせん状ハンガ内を通線しケーブルを架設する。そこで 通線用ロッドを繰り出す際に収納したリールの回転を制御するために開発したのが、ラッパ状のパイプをリールの取っ手部分に取り付けた「ブレーキ金具」である。この金具は、安価で簡単に取り付けられ、しかも繰り出し作業に支障がなく、繰り出しを止めた場合にリールを簡単に停止させることが可能である。この「ブレーキ金具」を取り付けることにより、これまでリール設置箇所に配置していた要員が不要となり、作業の効率化に大きな効果を発揮した。

また、終端金具も影の貢献者として、現状使われているリールに取り付けるだけで、繰り出し時の破損を防ぐことができ、現場から高く評価されている。

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■「光クロージャ用圧力計」
ブロードバンド時代を迎え、家庭においても光回線を用いた“ブロードバンド”が主流になりつつある。その光回線は、電話局から“とう道”といわれる地下トンネル、幹線道路の下に埋設されている“地下管路・マンホール”を通り、地上の電柱を経由して各家庭に引き込まれる。
その “地下管路・マンホール”区間で活躍しているのが、「光クロージャ用圧力計」である。地下管路区間では雨水がたまりやすいため、地下光ケーブルにも防水対策が必要となる。地下光ケーブル自体には防水加工が施されているが、ケーブルの接続点では光心線を1本ずつ取り出して接続し、収納しなければならないため、ある程度収納スペースが必要なのだ。
この接続部分を収納するのが、プラスチック製の黒い円筒形クロージャである。クロージャは、内部の空気が漏れないように組み立て、規定の空気圧を封入して気密性を保つことで防水効果を維持している。従来の気密試験工具は、封入圧力などが違うメタルケーブルのクロージャ用に作られていることから、光クロージャの気密試験には不向きであるという現場の声が聞こえてきた。
そこで、「光クロージャ用圧力計」を開発。まず圧力計のメータ部分を大きくし、レンジ幅も適したものを用いることで視認性を大幅に向上させた。さらに、空気供給源を切り離した構造にすることで圧力計部分を小さな箱に収め、施工記録シールとの一体化を実現。圧力計部分だけでの持ち運びを可能にし、クロージャのすぐ横へ設置できるようにすることで、記録写真撮影の品質向上も実現した。

現場作業の施工性の向上や、工事品質の向上に貢献するNDSの技術開発部門。
NDSテクノロジー総合センタは、通信インフラ事業全般に渡って、大きな役割を担っている。

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技術者を育成するNDSテクノロジー総合センタ
第1話 気温も降水量もリアルタイムに。気象庁のアメダスも、電話線でつながっている。
第2話 電柱に登ろうとしては叱られたいた僕が、今は電柱に登る仕事に就いている。
人づくりを実践するNDSテクノロジー総合センタ
第3話 電話の発信音(ツー)はラ♪の音で400Hz。知ってると使える知識も満載!
第4話 夏〜秋は、通信が苦手とする季節。大雨による被害は通信にも及んでいる。
第5話 昔はマンホール、今は共同溝。探検したい場所はいつも地下にある。
NDSのテクノロジー
第6話 技術者にやさしい技術。これもNDSの得意技のひとつです。
NGNで未来を拓くNDS
第7話 「電話もインターネットも難しすぎてようわからん!」が口癖のおじいちゃん。でも、やさしい時代が見えてきたよ。
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