NDS Technolgy Identity
技術者を育成するテクノロジー総合センター
第1話
第2話
人づくりを実践するNDSテクノロジー総合センタ
第3話
第4話
第5話
NDSのテクノロジー
第6話
NGNで未来を拓くNDS
第7話
施設概要
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電柱に昇ろうとしては叱られていた僕が、今は電柱に昇る仕事に就いている。

子どもの頃、電柱はみんなの憧れの存在だった。何しろ高い建物なんて、周りにはない時代だ。てっぺんまで昇れば、遠くが見渡せる。隣町だって手に入れた気分になれるかもしれない。それに、夏になると電柱に止まっている蝉やクワガタも輝きを放っていた。途中まで昇れば、町の中で、網1本で虫捕りができるのだ。これを見逃しては男が廃ると、子ども心にみんなが考えていたものだった。
しかし、もちろん、電柱は昇ってはいけないものの筆頭だった。「よい子はここで遊んではいけません」というあの看板が、いつも電柱に貼り付いて親のように目を光らせている。目を光らせていると言えば、電柱の前の家のおばさんも負けず劣らずうるさかった。
しかも、あの電柱に昇るために取り付けてある釘のお化けは、一番下の一本でさえ、大人の背より高いところにあったのだ。誰かが馬になったり、肩車をしたり、時には前の家の塀によじ昇って釘のお化けに飛び移ろうとしたり、みんなで出し合った知恵は限りない。でも、いつも釘のお化けに手をかけた瞬間、「こらあ〜!!」という怒鳴り声がみんなの野望を打ち砕くのだ。「何とかして電柱に昇ってやろう!」そんなことが人生最大の目標だった、あの頃が無性に懐かしい。
あれから30年。僕は、あの人生最大の目標を仕事というフィールドで叶えている。そう、電柱に昇り、情報通信のインフラに貢献しているのだ。地上5mという電柱の上の世界は、子どもの頃に想像していた以上に気持ちよく、けれど厳しい。だが、情報通信の技術者であるという誇りが、今の僕を動かしている。

電話局を出発したケーブルは、地中深い管路を通り、お客さまの家庭やオフィスの近くでようやく地上に姿を表して、高さ5mの電柱間を行き交う。電柱の下は、多くの車が往来する車道である。電柱の上で作業をする技術者には、地中の構造の理解や安全に対するノウハウなど、多くの知識と経験が求められる。
NDSテクノロジー総合センタは、こうしたフィールド作業に関しても先進の教育施設を備え、高所で活躍する人材の育成をおこなっている。電柱に昇る高度な技術者もまた、情報通信を支えているのだ。

NDSテクノロジー総合センタ フィールド研修施設
フィールド研修施設

電柱の通信ケーブルの架設高は5m以上。戸建住宅の2階の高さに相当する。この高さで足場釘2本と高所作業車のバケット内で体を自在に操りながら、技術者はプロの技を発揮している。現場の作業は、設備の状況はもちろん天候や交通量にも左右される。どんな状況でも、安全に配慮し、匠の技を発揮するために、技術者は現場と同じ環境で研修を積むことが必要である。NDSテクノロジー総合センタでは、100人の研修生が同時に高所作業を学べるフィールド研修施設を備え、高所作業研修を実施している。

電柱昇降

電柱の昇降は作業の基本。転落しないための工具の取扱方法、安全手順、守らなかった場合に想定される災害等について、しっかり教育を受ける。電柱に昇るためには体力作りも必要である。柔軟体操で体をほぐし、スクワットで体力をつける。
5mは、想像するより高い。最初は足が震え、手が離せない。でもベルブロックというショックアブソーバーがついた命綱が常時安全を確保してくれるため、慣れれば安心して電柱昇降が可能である。
この昇柱研修は、毎朝繰り返される。

電柱建柱

外線作業の代表は、電柱建柱である。現在は重機で掘るが、あらゆる事態を想定し、2本のスコップを使って手で掘ることも学ぶ。自分達で掘った穴に電柱を立て、ケーブルを張る。この設備がずっと残るのだ、と考えると、研修にも力が入る。

高所作業車

高所作業車研修では、その構造、稼動範囲、傾斜設置、点検方法、守らなかった場合に想定される災害発生事例を学び、実習の後、資格を取得する。

マンホール設備

地下設備も充実している、マンホールの上部を切り取った研修施設で、地下ケーブルの敷設や接続を習得する。

鉄塔

テクノロジー総合センタは、20mの鉄塔設備も備えている。この高さは別世界。研修を積まないと、そこでの作業は不可能に近い。

電線共同溝展示エリア

市街の中心部では、安全で安心して通行できる道路空間の確保、都市景観の維持、災害の防止、ネットワークの信頼性、地域活性化といった観点から無電柱化が進んでいる。通信・電気などの設備を一体に埋設した電線共同溝は、国の方針のもとで建設が進められている。テクノロジー総合センタではこの実物モデルを設置し、地域と国の施策に貢献している。

技術者を育成するNDSテクノロジー総合センタ
第1話 気温も降水量もリアルタイムに。気象庁のアメダスも、電話線でつながっている。
第2話 電柱に登ろうとしては叱られたいた僕が、今は電柱に登る仕事に就いている。
人づくりを実践するNDSテクノロジー総合センタ
第3話 電話の発信音(ツー)はラ♪の音で400Hz。知ってると使える知識も満載!
第4話 夏〜秋は、通信が苦手とする季節。大雨による被害は通信にも及んでいる。
第5話 昔はマンホール、今は共同溝。探検したい場所はいつも地下にある。
NDSのテクノロジー
第6話 技術者にやさしい技術。これもNDSの得意技のひとつです。
NGNで未来を拓くNDS
第7話 「電話もインターネットも難しすぎてようわからん!」が口癖のおじいちゃん。でも、やさしい時代が見えてきたよ。
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